インデラル@(プロプラノロール塩酸塩)の片頭痛への保険適用が可能となりました


平成24年9月7日

インデラル@(プロプラノロール塩酸塩)の片頭痛への保険適用が可能となりました

日本頭痛学会では、日本神経学会とともに厚生労働省に対してプロプラノロール塩酸塩の片頭痛への保険適用を要望してきましたが、本件が2012年8月31日開催の「薬事・食品衛生審議会・医薬品第一部会」において公知申請を行なっても差支えがないとの結論が得られました。これにより2012年8月31日より保険適用が可能となりました。

以上

一般名:プロプラノロール塩酸塩
販売名:インデラル錠10mg,インデラル錠20mg
会社名:アストラゼネカ株式会社
追加される予定の効能・効果:片頭痛発作の発症抑制
追加される予定の用法・用量:
  通常、成人にはプロプラノロール塩酸塩として1日20mg〜30mgより投与をはじめ、
  効果が不十分 な場合には60mgまで漸増し、1日2回あるいは3回に分割経口投与する

追加される予定の使用上の注意:
 ・片頭痛患者においては、本剤は発現した頭痛発作を緩解する薬剤ではないので、
  本剤投与中に頭痛発作が発現した場合には必要に応じて頭痛発作治療薬を頓用させること。    投与前にこのことを十分に患者に十分に説明しておくこと。
 ・片頭痛患者においては、本剤投与中は症状の経過を十分に観察し、頭痛発作発現の
  消失・軽減により患者の日常生活への支障がなくなったら一旦本剤の投与を中止し、
  投与継続の必要性について検討すること。なお症状の改善が認められない場合には、
  漫然と投与を継続しないこと。

以上

なお、インデラル(プロプラノロール塩酸塩)の片頭痛への保険適用が得られたことをうけて、片頭痛治療に適正に使用されることを目的に「プロプラノロールによる片頭痛治療ガイドライン(暫定版)」を早急に作成することになりました。完成次第、頭痛学会ホームページ・日本頭痛学会誌などに公表する予定です。

(日本頭痛学会診療向上委員会委員長  山根清美)