表1.予防療法エビデンスサマリ

薬剤
エビデンスの質
科学的根拠
臨床的な
印象
副作用
推奨
グレード
薬効のgroup
推奨用量
抗てんかん薬
バルプロ酸
A
+++
+++
時々〜頻繁
A*
1
500-600mg/日
Gabapentin
B
++
++
時々〜頻繁
2
Topiramate
B
++
++
時々〜頻繁
2
抗うつ薬
アミトリプチリン
A
+++
+++
頻繁
A*
1
10-60mg/日
ノルトリプチリン
C
?
+++
頻繁
3a
イミプラミン
C
?
+
頻繁
3a
クロミプラミン
C
?
+
頻繁
3a
トラゾドン
C
+
々〜頻繁
3a
ミアンセリン
C
?
+
時々〜頻繁
3a
フルボキサミン
C
?
+
時々
3a
パロキセチン
C
?
+
時々
3a
f luoxetine
B
+
+
時々
2
スルピリド
C
+
まれ
3a
β遮断薬
アテノロール
B
++
++
まれ〜時々
2
メトプロロール
B
++
+++
まれ〜時々
2
ナドロール
B
+
+++
まれ〜時々
2
プロプラノロール
A
++
+++
まれ〜時々
A*
1
20-60mg/日
Timolol
A
+++
+
まれ〜時々
1
Ca拮抗剤
ロメリジン
B
+
++
まれ
2
10-20mg/日
ジルチアゼム
C
?
++
まれ〜時々
3a
ベラパミル
B
+
++
まれ〜時々
2
80-240mg/日
Flunarizine
A
++
+++
頻繁
4
ACE阻害薬/ARB
エナラプリル
C
時々
3a
リシノプリル
B
+
+
時々
2
10-20mg/日
カンデサルタン
B
+
+
まれ
2
8-12mg/日
NSAIDs
アスピリン
B
+
+
まれ
2
イブプロフェン
C
?
+
まれ
3a
ケトプロフェン
B
+
+
まれ
2
ナプロキセン
B
+
+
まれ
2
200-300mg/日
ロキソプロフェンナトリウム
C
?
+
まれ
3a
その他
Methysergide
A
+++
+++
頻繁
4
ジヒドロエルゴタミン
A
++
++
時々
4
2-3mg/日
Feverfew
B
++
+
まれ
2
マグネシウム製剤
B
+
+
まれ
2
ビタミンB2
B
+++
++
まれ
2
エビデンスの質
A. 複数の RCT により一致した結果が得られている.
B. RCTによるエビデンスがあるが不完全
C. RCTによるエビデンスは無いが米国MCHコンソーシアム/厚労省頭痛ガイドライン研究班によるコンセンサスが得られた.
RCT:randomized controlled trials
臨床的な印象
0  無効:大部分の患者で改善なし
+  何らかの効果あり:少数の患者で臨床的に有意な改善
 
++ 有効:ある程度の患者で臨床的に有意な改善
 
+++ 著効: 大部分の患者で臨床的に有意な改善
推奨グレード:ガイドライン本文に記載の基準によった.本邦で保険適用が承認されている薬剤と,エビデンスの質が高い薬剤について記載した.*がついたものは,保険適用外である.エビデンスの質とは必ずしも一致しない.
推奨用量:本邦におけるエビデンスとコンセンサスによる.