頭痛のQ&A

Q
「消炎鎮痛薬による薬物乱用頭痛は、鎮痛薬単独では 3ヵ月以上にわたり
15日/月以上,複合薬物乱用頭痛では 10日/月以上服用を続ける場合とされている」という規定は、
消炎鎮痛薬の服用量には関係がないと考えてよろしいのでしょうか? 」
A
消炎鎮痛薬の服用量とは関係なく、単一成分の消炎鎮痛薬では月15日以上、
複合消炎鎮痛薬では月10日以上、3ヵ月を超えて服用しますと、薬物乱用頭痛となる可能性があります。

Q
片頭痛発作が頻回にあり経口予防薬を服薬していますが、あまり効果がありません。
ガルカネズマブ(エムガルティ)、エレヌマブ(アイモビーグ)、フレマネズマブ(アジョビ)の治療を受けてみたいと思いますが、誰でも受けることが出来ますか?
A
ガルカネズマブ(エムガルティ)、エレヌマブ(アイモビーグ)、フレマネズマブ(アジョビ)は、
3か月以上のあいだに、1か月あたり平均して4日以上片頭痛の発作が起こる成人の方で、 睡眠、食生活、体重、ストレスなどに適切に対処を行い、発作時の薬を正しく使ってもなお日常生活に支障があり、
これまでの予防薬の効果が不十分であったり副作用のために続けられない場合、使うことが推奨されています。
これらの条件を満たし、医師が必要と判断した場合には、国民健康保険・社会保険・公費(生活保護を含む)など、いずれの医療制度でも保険診療の範囲内で治療を受けることができます。
これらの薬は、片頭痛の診断と治療に詳しい専門医がいる医療機関で使用することが定められています。
どこを受診すればよいか迷う場合は、本学会の公式ホームページにある「専門医一覧」を参考にすると、お近くの専門医療機関を見つけやすくなります。